岩手大学

農学部 地域環境科学科

革新農業コース

農業 × テクノロジー × SDGs

2025/07/12

革新農業コースのホームページをリニューアルしました

食べること、
自然のこと、
地域のこと。
全部つながってる。

「食が好き」
「自然に関わる仕事がしたい」
そんな気持ちから始められるのがこのコースです。
農業と食、環境と地域を最新研究・技術でつなぎ、持続可能な社会と
未来の暮らしを支える力を育てます。

理系が得意な方はもちろん、自信がなくても大丈夫。
実習・チーム活動・フィールドワークで
楽しく実践的に学べます。
「農業」から想像する以上に
学びの幅も、未来の進路も広がるコースです。

オープンキャンパス

農と食のこと、
どこから学ぶ?

農業って、「育てる」だけじゃない。
「食べる」「守る」「届ける」「つなぐ」までいろんな力が必要です。
このコースでは、そんなチカラを育てるための3つの学びがあります。

  1. 01

    革新技術で未来の農業をつくる

    食料生産環境の安定と発展を目指して

    キーワード
    • 水田と畑のしくみづくり
    • 持続的な農業のためのインフラ整備と水環境保全
    • 農業と気候変動
    • スマート農業
  2. 02

    生鮮食品の保存と加工

    食のSDGs・岩手から世界へ

    キーワード
    • フードロス
    • 生鮮食品保存科学
    • 食品加工プロセス
    • 環境負荷の見える化
  3. 03

    農村地域の持続可能なまちづくり

    変化する時代に人と自然が共に暮らす地
    域を目指して

    キーワード
    • 人口減少,過疎,災害多発時代におけるプランニング
    • コミュニティデザイン
    • 地域生態管理
    • 野生動物

    これら3つの学びに対して、座学の講義だけでなく、多くの実習や見学での体験を通じて、「農・食・地域」の相互関係を実学として理解できるのも本コースの大きな特徴です。

教員紹介はこちら

みんなの
“入学前と今”

実習に出て、講義を受けてみて、
ドローンにふれてみて。
「幅広い内容が学べて面白い!」と話す学生たちが
たくさんいます。
ここでは、このコースでの学びや経験を語ってくれた先輩たちの言葉をご紹介します。

土と水から広がる、スマート農業の世界

工藤悟琉さん(佐渡高等学校出身)

私は高校時代からスマート農業に関心を持っており、自動灌水技術に必要な土壌水分センサーを用いた研究が行える研究室があることを知り、このコースへの進学を決めました。大学での学びから、スマート農業技術とは、農業の基盤である農地(水田・畑)や水利施設(ダム・用水路)、生産管理、流通という、「食」に関係する幅広い範囲に貢献するものだとわかりました。また、農地としての土や用水の流れについての専門知識も、農業には不可欠だと知りました。卒業後は、地域の農業振興に貢献できる県職員になれるよう頑張りたいと考えています。私は総合型選抜で入学しましたが、この入試方式は、学びたいことが具体的にある人にとって、とてもおすすめです。このコースには多様な研究室があるので、興味を持てることが見つかると思います。

生産から食卓まで。食の流れと環境を学ぶ、新しい発見の毎日

齋藤朱里さん(宮城第一高等学校出身)

私は、高校の探究学習で環境問題と食料問題の担当になったことがきっかけでフードロス対策に興味を持ち、食に関わることを学びたいと考えるようになりました。フードロスは、食品の生産から販売まで幅広く起こる問題であり、食品の根本である、生産・加工の段階からもこの問題について考えたいと思い、このコースを選びました。このコースでは、地域で食べ物が生産され、私たちの食卓に届くまでの多様なプロセスについて学ぶことができ、環境変化に対応した栽培システムから高品質・高付加価値製品の確立、農産物の加工保存流通といった多面的な分野を扱っています。広く食に関心のある人ほど、このコースなら必ず興味のある分野と出会うことができるはずです!

現場で学ぶ。農村から広がるまちづくりの視野

中川美生さん(栄東高等学校出身)

私はもともと、農村地域の人の暮らしに寄り添ったまちづくりをしたいと考えていましたが、農学部の視点でまちづくりについて学べる大学には限りがあり、どこに進学するか悩んでいました。そんなときに、農村の基礎となる基盤整備から、景観保全や農村計画に至るまで幅広く学べるこのコースを見つけ、進学を決めました。
このコースでは農村を形づくる土や水の仕組みを実験で確認したり、実際に現地見学に行ったりと実践的な授業が多く、学びがとても身近に感じられます。また、豊かな自然環境や美しい景観、文化などをどう守るかといった農村計画の分野にも触れることで、視野が大きく広がりました。
卒論では酪農と地域との結びつきについて調査を行い、新しい地域づくりの形を模索しています。牧場にも実際に足を運び、酪農家さんの生の声を聞きに行ってきました。
将来は地域ごとの課題や特性を理解し、その土地に合った持続的なまちづくりに関わる進路に就きたいと考えています。
自然や地域に関心がある人にとって、このコースはとてもやりがいのある学びの場だと思います。ぜひ私たちと一緒に勉強しましょう!

大学のあと、
どんな未来が待ってる?

当コースでは、多彩な教育分野があるため、農業・環境・食品関連企業、公務員、大学院など、卒業後の進路も多彩です。
多くの卒業生が、これらの企業で活躍しています!

進路先の一例
(革新農業コースの前身の食料生産環境学科(農村地域デザイン学コース・食産業システム学コース)の実績です)

  • 農業環境関連企業:鹿島建設、JR東日本、日本工営、カネコ種苗、やまびこなど
  • 食品関連企業:アイリスオーヤマ、日清シスコ、東洋水産、伊藤ハム、薬王堂など
  • 公務員:農林水産省、岩手県など全国の都道府県職員、盛岡市など全国の市職員
  • 大学院進学:岩手大学大学院、北海道大学大学院、東京農工大学大学院など
詳しい就職状況はこちら

役立つ資格、
いろいろ取れます!

当コースでは、多彩な教育分野があるため、
取得できる資格もたくさんあります。

  • 資格 測量士補(申請資格)、ビオトープ管理士(2級)(試験問題の一部免除) 普及指導員(受験資格)、環境再生医(初級)
  • 免許 高等学校教諭一種免許状(理科、農業)

よくある質問

「革新農業」ってきくと、どんなイメージ?
実は、あなたが思っているよりもっと多様で、もっと面白い世界が広がっています!
よくある質問を通して、このコースの魅力を紹介します

Q

他の農学部にはない、革新農業コースの特徴はなんですか?

A

「農・食・地域」を技術と知識の両方から学べることです。
スマート農業といった最新技術と、地域に寄り添う実践的かつ実学的な学びのバランスが特徴です。データ解析、ICT技術、環境計画、食品の鮮度保持・加工流通や地域づくりといった、知識やアイデアが生かせる学びが中心です。SDGsや環境、街づくりに関心のある人にもおすすめです。
また、女性教員も約4割と、農学部の各コースの中で一番多く在籍しており、女子学生へのサポートも万全です。

Q

カリキュラムは座学の講義科目が中心でしょうか?

A

革新農業コースのカリキュラムでは、座学だけではない学びが特徴です。多彩な領域の講義科目はもちろん、1年次から実習や見学を多く取り入れた実践的な学びを用意しています。フィールドワークやチームでの課題解決型授業も多く、食料がどのように生産・加工され、私たちのもとに届くかという全体の流れを理解することができます。

Q

食品に興味がありますが、学ぶことはできますか?

A

はい。
栄養学や調理実習は行いませんが、このコースでは「食品製造と流通する技術や安心・安全な食のしくみ」を学術的・実践的に学べます。
実学を意識した教育研究を行っているので、食品ロスや地産地消、農産物の保存・加工・流通など、現代の“食”の課題にアプローチしたい方にピッタリです。

Q

研究室の雰囲気はどんな感じですか?

A

研究室によって異なりますが、先生や先輩との距離が近く、アットホームな雰囲気です。

3年生の後期から研究室に配属され、実験や調査で忙しい時期もありますが、充実した学生生活を送れます。
また、国際的な研究プロジェクトに参画している先生もいるので、海外での視察や国際学会発表などに参加することも可能です。

Q

大学入学共通テストに苦手な科目があって、入試が心配です。

A

「総合型選抜」がおすすめです。革新農業コースの「総合型選抜」では、共通テストの6教科8科目を受けてもらいますが、「理科の1科目」の得点と、あとの7科目の中から「点数が高かった2科目」の合計得点により合否判定を行います。つまり、苦手な科目があっても、得意な科目でカバーできる仕組みです。得意科目がある人にとってはチャンスの多い入試なので、ぜひ「総合型選抜」を検討してみてください。

試験概要はこちら